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本当のサスティナブルとは

スペシャルティーコーヒーの概念で大事なキーワードが

トレーサビリティー(履歴追跡可能性)とサステナビリティ(維持継続性)

アラカのトレースについては徹底した透明性があるので今の品質問題の因果関係も

手に取るように確認し共有でき可能な対策についてはすぐに改善を進めていますが

相手が異常気象や国内の政治や経済問題が関与すると出来ることにも限界があります

日本でも平成の米騒動と言われた冷害からのコメ不足があったように

特に自然の前では人間は無力で生産者、消費者も力を合わせて乗り切るしか術はありません


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いま我々がエチオピアから輸入した2021-2022アラカの国内在庫は約16トン

やっとで総輸入量の18トンから2トンほどを販売したばかりですが…

昨シーズンまでのと大きな違いは予約のお取り置きオファーが殆ど入っていないことです

具体的には春先のプレシップサンプルや秋口の入船サンプルを見て数袋の現物仕入れ頂いた

多くのロースター様から次のシーズン入船までの間の1年間通しで使いたい予測数量を

仮予約分として確保して余剰のフリー在庫をカウントダウンする作業に入るのですが

今年は明らかにこの仮予約のオファーが入らず

かと言って完全に受注が止まるでもなく

必要最低限のご注文が細々と続いている感じです



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そして今、最も多い問い合わせが次に入る2022-2023クロップについて

昨年の秋に結実し12月~1月に収穫され2月~3月に精製された最新のクロップは

現在エチオピアの首都アディスアベバにあるMETAD本社のドライミル工場倉庫で

パーチメントの状態で大事に保管されています

パーチメントとは固い皮に包まれた状態でお米に例えれば脱穀前の種もみと同じです

この最新クロップの品質や日本への輸入の時期について多くのコーヒー事業者の方々が

興味深々のようで、つまり今の生豆よりも次のモノへの期待が大きいことが

ひしひしと伝わってくるのですが…



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確かに私が見たプレシップサンプルの品質と今の為替状況等を見ると

多くのロースター様については今のクロップは必要最低限の仕入れで繋ぐか

もしくは使用自体を見送ってでも次のクロップに期待したいと言う想いは十分に理解出来ます

そこで私が何時どのタイミングで次の最新クロップを輸入して日本国内での販売を開始するのか?

そこでダブついた昨年のクロップはどうなるのか?

この辺の微調整で頭を悩ませえているところです




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4月に東京で浅野さんと合流し前シーズンの品質と価格のこと

そして今シーズンの現地の詳しい報告を受けて、この難局をいかに乗り越えて次につなぐか

また今のクロップに対するお客様の率直な生の声を聞くために青森、北海道と同行して

厳しい現実と直視しながら今年のプロモーションのテーマとスケジュールを詰めて見ました


私からはとにかく、次の良い生豆を出来るだけ早く輸入してサンプリングとオファーの取りまとめを急ぐこと

出来れば最短の早積みコンテナで夏前には最新クロップを持って

完全復活の生豆を出来るだけ多くのロースター様に見て評価頂きたいと伝えました

浅野さんからも未だ訪問し切れていない北陸、北関東、信越地区の徹底したドアツードアで

秋口までに各県1件のカッピングイベントを開催して下さる主要のロースター様を探したい

そのため今年の拠点を移動しやすい山梨の甲府にして倉庫代わりの格安一軒家と軽のワゴン車をレンタルし

今も各地の道の駅での車中泊を繰り返しながらローラー作戦で頑張っています



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今、私から浅野さんに送り続けている生豆とカッピング用の焙煎豆についてはまだ

私が過去最低品質と言い続けている2021-2022クロップですが…


それでは本当にこの豆が酷い品質なのか?

もしかしたら、焙煎豆やカップ販売でお客様にご提供できないようなレベルなのか?


いいえご安心ください、決してそんなことはありません




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私共がアラカの生豆に求めるクオリティーはMETAD社の規約で定めているスコアー88p以上

これは通常のスペシャルティーが80p、カップオブエクセレンスでも85p以上なので

正に全体の3%程度トップオブトップの品質を求めているからです


現に最初の2017年から6シーズン連続で常に90p超えの超高品質コーヒーを供給続けていたので

今の2021-2022クロップの酸の陰りとカップの曇り感は本来のアラカでは無いということを

明確に伝えた上で、それでも普通のスペシャルティーコーヒーよりは格段に美味しいこと


このことを曖昧にして最高品質のアラカとして騙し騙し売り続けることはMETAD社の信用

そしてアラカのブランドとしての評価に傷がつくと考えました


つまり私が繰り返し言い続けているアラカの「過去最低品質、最高価格」の価格については

間違いない事実ですが、最低品質についてはあくまでも過去のアラカとの比較であり

一般的に流通するエチオピアコーヒーの中ではダントツに美味しいコーヒーです



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このことを正しく伝えた上で私共が消費者の皆様や自家焙煎の事業者の皆様にお願いしたいことが

本当の意味でのサスティナブルコーヒーを理解して応援頂きたいと言うことです

一般的にサスティナブルコーヒーとは自然環境や人々の暮らしに配慮して生産、流通されたコーヒーとされ

様々な団体や組織が国際的に認証したラベルのコーヒーを販売することで資金を得て社会貢献活動を展開しています




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多くの皆さんがこのサスティナブルに共感し消費の意識が高まっていることについては

一定の評価をすべきことだとは思いますが…


私はこのラベル認証のモノを買うことについてはあまり意味を感じていません

その理由はこれらの認証団体の得た資金の一番の用途は団体や組織の維持運営であり

生産者側への還元は輸出業者や大規模事業者に限られ

小規模農家や生産者にまで還元されることは皆無に近いと言うことです


そして何よりもたまたま見かけたサスティナブル認証ラベルのコーヒーを買うこと

そのことを持って何か良いことをしたようで少し気持ちが良くなった

それは消費者が商品を選ぶためのマーケティングの消費行動デザインであり

誰かのために、何かのために、自発的に参加し支援していると言えるでしょうか?


本当の意味でのサスティナブルとは持続継続つまり「継続は力なり」

本当に誰かの力になりたいのであれば、その人の顔の見える関係性の輪に入って

良い時も、悪い時も、ずっと寄り添って支え続ける


どんな時も買い続ける覚悟が必要だと思うのです



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私が次の最新クロップを買って皆様にご紹介すると同時に

いま日本にある品質はイマイチとされるコーヒーに興味を示し


飲んで応援、買って応援の気運を本当に高めることが出来るのか?

日本に本当の意味でのサスティナブルを考え行動できる


本当の Coffee lovers の輪を広げることは出来るか?


正に今が正念場です、6月には我々の新たな挑戦が始まります

皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます
























# by coffee-colors | 2023-05-24 14:05 | ALAKA site 情報

今、エチオピアで何が起きているのか?

昨年の12月以来、約半年ぶりの投稿となります

実はこの間、エチオピアのコーヒーについて様々な問題や課題が一気に噴き出し

その対応と今後の取り組みについて試行錯誤の毎日が続きました

スペシャルティーコーヒーを扱う事業者の皆様は既に身に染みて感じていることだと思いますが

今回は改めて今、エチオピアで何が起きているのか?

そして消費国側の我々は何を考え行動すべきかについて本気で考えて見たいと思います


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まず最初にお伝えしなければならない一番の問題はエチオピアコーヒー全体の品質低下について

特に昨シーズン2021-2022のグジについては豆のサイズが小さく、硬度(豆密度)が低く

更にナチュラルの白豆の購入率が今までの倍以上と酷い状態でした

METADでは必死の精製を繰り返すことで他の生産者と比較しても

ダントツに良い状態に仕上げているのですが…

それでも残念なことに我々も含め実際に数シーズン継続使用頂いているロースター様の評価は「最低品質」

そこに昨年のロシアによるウクライナ侵攻後の異常な円安の影響をもろに受けた日本特有の事情も重なり「最高価格」

この2つが重なり今、我々が国内に抱える18tものコーヒー生豆は「過去最低品質、最高価格」が現実です


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為替の影響については日本の特殊事情として、この先も円安が落ち着いたとしても

エチオピアコーヒーの価格が高騰し続けるのには複雑な国内事情が交錯していることから

しばらくはこの品質低下と価格高騰の流れは変わりそうにありません

良いモノは高く、悪いモノは安く

この普段の市場原理では説明することが出来ない異常な事態について

出来るだけ正しく、解りやすくお伝えしたいと思います




このアフリカンベットは昨シーズン2021-2022アラカの画像です

確かにまだ完熟し切れないチェリーもちらほら見られますが

ここから乾燥、攪拌、選別を繰り返すことでどんどん精度が上がると思われます
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次の画像は周辺のマーケットに小規模農家の皆さんが持ち込んでアクラビが買取ったチェリーの画像です

これはもはやスペシャルティーグレードを作ろうと言う意志の全く感じられない質より量を優先した

本来なら買い取るべきでない粗悪品のチェリーです

しかもこの粗悪品が昨シーズンの倍以上の1ブル50~60ブルと異常な高騰を続けているのです


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これは2020年エチオピア政府が導入した最低輸出価格の設定

そして2021年開始のバーティカルインテグレーション(ECXの規制緩和)

この2つの大きな変化と毎年続く2ケタの急速な国内インフレ

それに長引く内戦の影響による外貨の枯渇

これらの要因が複雑に絡まり本来はコーヒーに関わらない投資家や事業者が殺到し

需要が爆発的に膨らんだことから持続性を考えないルールを無視した買い込みが発生


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この一時的な高騰に輪をかけ暴利を貪ろうとアクラビと呼ばれる仲介業者達は

小規模農家や労働者に質より量で品質や収穫の精度を気にすることなく集まったチェリーを

右から左に中抜きや横流しも平気のいい加減な仕事を繰り返した結果が

エチオピア全土に広がって世界の産地でも類の見ない高かろう悪かろうの迷路に迷い込んだのです

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そこに、さらに追い打ちをかけたのがグジエリア一帯の雨不足

本来は収穫シーズンが始まる12月に合わせたように11月下旬から12月上旬の間に降り注ぐ

小雨期と呼ばれる土砂降りの雨、これをきっかけに一気にチェリーが色づき始めるのだが

2021年の秋は記録的な雨不足で小雨期の土砂降りも無いままに生育が遅れ

収穫のピークもどんどん後に遅れて後半は小さなまま樹上で完熟し乾燥するチェリーまで見られた

このことが豆のサイズと柔らかさに影響して香味の品質に影響が出たと考えられます


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浅野さんは今年の2022-2023シーズンからは

この厳しい状況の中で何とか良質のチェリーを確保するために産地を駆け回り

精度の悪いチェリーを現場でハンドピックして選別したり

一時的な高値買取りにうつつを抜かすアクラビや小規模農家に正しい道を諭したり

仲間と思っていた同僚たちの不正や裏切りに耐えてアマンを支え続けたいで

気力も体力も使い果たして収穫シーズンを終えた3月にはアディスで倒れて長期休養したほどです

この努力もあってか私が今年4月に浅野さんから頂いたプレシップサンプルについては

酸味の質もカップのクリアーさも完全復活の良い生豆であることを確認出来ました

価格や輸入時期についてはこれから調整に無いりますが

出来るだけ早期に、出来れば夏前に早積みコンテナで輸入して一刻も早く皆様にお届けしたい

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そんな先を見つめる自分と、今国内にある18tの問題在庫をどうさばくか?

この目の前の現実の狭間で何を考え何をすべきか?

悩み考え続けた結果が私が考え、決めたこと

それが本当の意味での

サスティナブルコーヒーへの挑戦

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ダイレクトトレードは顔の見える関係

その顔は良い時の笑顔だけでなく

困った時、怒った時、泣いた時、苦しい時

全ての時々に寄り添って共に乗り切る覚悟が必要です

私は絶対に逃げることなく、諦めることなく

今の危機的状況を浅野さんの一緒に乗り越えて行きたい

そのためには皆様の力が必要です

お願いの明細は次の投稿でお伝えさせて頂きます

引き続き宜しくお願い致します^^

















# by coffee-colors | 2023-05-23 14:07 | ALAKA site 情報

アラカの乾燥と精製の工程

12月の下旬になるとハンベラのグジ周辺で収穫された完熟チェリーが

これから約1ヶ月間に渡って毎日約3トン以上運び込まれます

ナチュラル製法の乾燥棚(アフリカンベット)には真っ赤なチェリーが一面に

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ウォッシュド製法の方は赤い果皮と粘液質の果肉部分が除かれた

白い種子(パーチメント)が敷き詰められていきます

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ナチュラルはここから約3週間

人の手で丁寧に攪拌され欠点豆がハンドピックで
取り除かれます


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日差しの強い日中は30分に1回程度

上下の入替えでチェリーがまんべんなく乾くように

そのまま放置すると表面はカピカピで下はぐじゅぐじゅの状態となり

発酵や腐敗の原因となることから雑味のないストロベリーフレーバーを

醸すためにはとても重要なポイントとなる大事な作業です

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しっかり乾燥されて良い状態のドライフルーツに仕上がった感じがこちら

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酸味と甘みが凝縮してブドウがドライレーズンになった感じです


一方のウォッシュドは最初は瑞々しい感じの種子がどんどん敷き詰められ

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徐々にカラカラと乾燥した豆の攪拌される音が日々軽やかに変化します

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1週間もするとしっかり乾燥してこんな感じになります

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この工程ではじっくりと芯までしっかり乾燥させることと

異物や欠点豆を丁寧に取り除くことで最終の脱殻工程に進めるための

良質のパーチメントに仕上げるのですが

この状態はまだ種子のなので土に植えると確実に発芽します

お米の鮮度も種もみや玄米の状態で保管して置けば

都度の精米でかなり鮮度が保たれると同様に

コーヒー豆もパーチメントの状態で保管して置けば生豆の鮮度も保てます

例えばパーチメントのままで日本に輸入して都度の脱殻で生豆を処理すれば

かなり良い状態での流通も可能となりますが…

先ほどもの述べた通りこの状態は種子なので種子法で厳しく管理されることから

発芽しない工程まで処理された生豆、お米に例えれば白米の状態でなければ

輸出入することは出来ません

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この乾燥と精製の工程がしっかりと管理されていれば

ハンベラのグジ周辺から収穫される指定品種の完熟チェリーの持つ

マイクロクライメントのテノワールを持ってすれば確実に

スコアー87P以上の高品質生豆の生産が可能になるとMETADは確信しており

その為に必要な管理と改善の具体的なルーティンづくりが

今期のテーマとなる浅野さんが担ったアマンからの使命

(Back to Basic 原点回帰)の本質だと思います



浅野さんはこの日々のルーティン管理を徹底しなければ増産と共に

品質の劣化や作業者の意識の低下が現れ大きな問題となることを訴えていました

METADの幹部も事の重要性にやっとで気が付き今年から浅野さんが作成した

現地文字の管理シートを駆使して高品質コーヒー作りに向けた

管理徹底を推進するとのことです


こちらが日本語のシートで

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このミミズの這ったようなのが現地の文字だそうです

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これから約1月半は毎日3トン以上のチェリーがアラカのサイトに運び込まれ

3ヶ月かけて400人の人の手で10コンテナ以上の高品質生豆を生産し続けるには

相当の知恵と工夫、そして努力と体力が必要だと思われます


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まだチェリーが運び込まれる前のアフリカンベットの清掃ですが

戦闘開始直前の雰囲気がひしひしと感じられます


浅野さんはイルガチャフ周辺の街からハンベラに入るための移動中で

水分補給のために露店のパパイヤにかぶりついてますが…

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まだまだお元気そうで何よりです^^










# by coffee-colors | 2022-12-07 12:13 | ALAKA site 情報

エチオピア宮殿の日本庭園修復について

浅野さんがエチオピアに帰国してすぐに

アディスアベバからビックニュースが入りました!

1956年に当時のエチオピア皇帝ハイレ・セラシェ王が

第二次世界大戦後最初の国賓として訪日した際に視察した日本庭園の美しさに

感銘を受け、帰国後すぐに宮殿内の敷地に建設したという日本庭園が

今、歴史的な大修復に着手しており来年には自由に一般公開できるようです

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この庭園には1960年に今の日本の上皇陛下と皇后陛下も皇太子時代に訪れており

様々な外交の舞台として愛される場所のようです

その現場に首相府担当の方が待っており日本スタイルの茶室とコーヒーショップの

企画書と図面を至急提出するよう求められたとのことです

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何でも首相府と日本の伊藤大使そしてアマンが結託して

この大事業を浅野さんにやらせようと水面下で仕掛けていたようで…

浅野さんは昔大手コーヒーチェーンのオープニング担当として

100店以上の開店をこなした実績があり

自分が映像化出来ない企画については「出来ない」と

はっきり口にするタイプですが

今回は宮殿の日本庭園を訪れて初めてこの話を聞いた瞬間

本人曰く「バシッ」と映像が頭に浮かんじゃったそうです

この宮殿は現在は首相府が管理する国立施設なので

日本に例えれば皇居の中の庭園でMETADが自社の生産するコーヒーを

飲ませたり販売したりするショップを展開するのと同じで

星の数ほどあるエチオピアコーヒーの企業や団体を抑えて

国家の威信をかけた迎賓館のコーヒーを任された感じです

品質や香味はもちろんですがエチオピア国内での

METADに対する評価や浅野さんへの期待が高いのが良くわかります

今までこのブログではエチオピア南部の原野や生産地域の画像しか

ご紹介していなかったので想像できないでしょうが

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実は首都アディスアベバは急速な開発と人口増加が進み

2025年には616万人、2050年で1321万人

そして2075年には2381万人!

何と東京をはるかに凌ぐ大都市になると予測されています

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人口減少に悩む日本と違って凄まじいパワーと可能性を感じますねー

この庭園工事や設備費用は全て国が負担するとのことなので

アディスNO1のジャポニズムカフェを創って

エチオピアに訪れる多くの日本のコーヒーマン達の聖地になるよう

是非いい仕事をして下さい

心より期待していますよー^^



# by coffee-colors | 2022-12-01 17:28

浅野さんから収穫時期直前の現地リポートです

今日から12月青森は銀世界からのスタートです

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青森市荒川にある当店のコーヒーの実もかなりふっくらとしてきて

エチオピアはアラカ農園、青森は荒川(アラカワ)農園、どちらも

そろそろ赤く色づきそうな感じです

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昨日の浅野さんからのメールではイルガチャフィーやグジの辺りも

まだ色付き初めで殆どがうちの木と同じくらいだそうで

この辺で最後の一雨が大量に降り注げば一気に赤みを増して12月中旬から下旬には

一気に収穫シーズンスタートのなるようです

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今、浅野さんはアラカのあるハンベラやゲデブに入る前に最寄りの大きな街

イルガチャフでアディスアベバから届いた物資や食料を現地のトラックに移し替えて

各サイトに送り込む運送業者の仕分けのような仕事をしているそうです

ここでは電話も通信も状態が良いのでメールのやり取りも出来ますが

ここから先に入ると電気もガスも水道も通信も無い未開の地となります

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収穫が始まるとアラカの周辺の契約農家は直接サイトにチェリーを持ち込みますが

少し離れた地区にはマーケットが立ち並びMETADのブースで買取ります

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かなり遠くのMETADのブースの無いマーケットからもMETADの専属の

バイヤーが出向いて指定品種の良い状態のモノを買い集めます

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今シーズンMETADでは10箇所のサイトで100コンテナ(1800t)もの

生豆生産を目指しているので、それに必要なコーヒーチェリーの量は何と

最低でも1万3800t???

収穫シーズンは約45日しかないので1,380,000÷45=30.6t

1日30トン以上のチェリーを(4tトラック8台分)を

毎日契約農家とマーケットを回って集めなければならいようで

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一般的にはアクラビと言う仲介のブローカ的な人から買うのですが

ただこのアクラビと呼ばれる連中がかなりの曲者で

各地域の農業団体の重鎮だったり顔役らしいのですが…

収穫が遅れて買いを焦ったり下手に出てなめられたりすると

どんどん買取価格をつり上げ仲介料を懐に入れて私腹を肥やすらしく

マーケット全体の相場を滅茶苦茶にして農家からは安価で搾取し

売主には高値で吹っかけているらしく

昨年までMETADの各サイトには若手の大卒エリートマネージャーを配置して

チェリーの買付けから乾燥精製まで管理運営を任せたのですが…

先ずこのアクラビから徹底的になめられ価格をつり上げられたり

必要な数量がまったく集まらなかったりで浅野さんが何とか奔走して

ギリギリセーフの綱渡りが続いたらしく今年は総入れ替えの徹底指導で

鬼軍曹として取り組む覚悟だと話していました

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アクラビは元々が山賊の頭的な連中なのでスマートに事を進めるより

元ムエタイの悪役レスラーで海千山千の浅野さんのような人じゃなきゃ

太刀打ちできないみたいですねー

世界でも最高レベルの希少性の高い高品質コーヒーが

唯一の日本人スタッフ浅野さんの号令で動き

世界中の有名なコーヒー事業者達に届いていることを

同じ日本人として本当に誇りに思います^^
































# by coffee-colors | 2022-12-01 12:13 | ALAKA site 情報

エチオピア産スペシャルティーコーヒー生豆卸販売元


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